そろそろ書の真面目な話をせなアカンですね。
今回は筆の持ち方です。
「これを知ったらあなたも達筆王!」になれるかも?
なれなくても責任は持たんけど。
では、本題です。
僕が子供の頃は肘を上げて筆の軸を垂直にキープして書くように言われました。
確かにこの持ち方は姿勢が良くなり、精神的にも子供の躾としても優れたものです。
しかし、肘を上げて垂直をキープしたままでは決して思うようには書けません。
特に初心者にとって一番難儀な持ち方です。
昔この持ち方を強要されたトラウマで「私は下手」と思い込んでいる人が多過ぎです。
うちの教室に来る初心者の人のほとんどがこのスタイルで書こうとします。
現在の学校教育ではもうこの持ち方を強要することはなくなったんですけどね。
もし、垂直を提唱する先生がいたら、その先生の筆運びが本当に常に
垂直をキープしているかよーく観察してみてください。
決して決して垂直のままではないです。
少なくとも打ち込みの瞬間、払いの瞬間に必ず筆は傾いています。
ちなみに、軸を右斜め45度で提唱している先生もいるようですが、
その場合は線が平坦になり、味のない作品になってしまいます。
筆というのは厄介なもので、ちょっとした加減で太くなったり細くなったり
かすれたり捻れたり割れたりする超ムカつく筆記用具です。
しかし、筆は勝手には動きません。すべて飼い主の責任。
ってことは、自分の意思を筆先の先端まで伝達しやすい持ち方をすればよいのです。
それってどんな持ち方?
1)軸は人差し指の第一第二関節にピッタリくっつける。
2)親指を人差し指の第二関節のあたりにあてる。
3)手首をきゅっと持ち上げる。
4)武道やスポーツなどと同じように「脇を締める」。
5)しかし「脇を固める」とは違うのでくれぐれもご注意を。
こうすれば、紙に筆が触れている感触が指に伝わって、
自分の意思が筆先に届きやすくなります。
うちの生徒はこれで劇的に上手くなっていますよ。ねえH下くん。
そこから先の表現力は修練の繰り返しですけどね。
書というのは、機能する筋肉トレーニングが基本ですから。
そして、自分の意思が筆先に伝わっている感触を指先が知るようになると、
軸を垂直に立てても、細字の筆ペンになっても、特大筆になっても、
ある程度コントロール出来るようになります。
まずはお試しあれ。
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コメント
こんばんは




>しかし、筆は勝手には動きません。すべて飼い主の責任。
ほんと 字はひとなり ... 自分を映す鏡みたいに感じます
>書表現において、もっとも「力」を要する身体の部位はどこだと思いますか?
この問題 ... ずっとひっぱってあるのですね
過去ログ遡って知りました
答え たのしみです
投稿 U | 2008年5月 8日 (木) 23時03分
子供のころ、「肘を垂直に」とか「45度に保つ」ということを教わった記憶はないのですが、
筆を持つ時は、親指から薬指までを添えるように・・・とか習ったように思います。
それなので、改めて持ち方を教えていただいた時は、目からウロコでした。
そして「親指をたてるように」と教えていただいたおかげで、
細い軸でも、不思議と持ちやすくなりました。
筆の軸をガムテープでグルグル巻きにしないで済んで良かったです♪
ありがとうございました。
投稿 rie | 2008年5月11日 (日) 23時49分
>筆というのは厄介なもので、ちょっとした加減で太くなったり細くなったり
かすれたり捻れたり割れたりする超ムカつく筆記用具です。
しかし、筆は勝手には動きません。すべて飼い主の責任。
>ってことは、自分の意思を筆先の先端まで伝達しやすい持ち方をすればよいのです。
筆の持ち方の話とは少し違いますが。
昨日、ダメになってしまった筆の代わりに
新しいかなの筆を先生に買ってきていただいた生徒です。
先生は太さも種類もちがう筆を三本用意してくれました。
私はその中から気にいった様な一本を戴いて、あとはお返しいたしました。
先生はすべての筆で行ごとに何回も筆を変えてお手本を書き出しました。
何をしているのですか?と聞きましたら、楽しそうに
「えっ? 気まぐれ~」との答え。
笑って聞いていた私ですがあとで気づきました。
渋谷教室では先生はその生徒の筆を使ってお手本を書いてくださっています。
そうすると使いづらかった筆も使いやすくなるという魔法の様な事がおきるのは別として
先生の指先はそのたびに使いづらい筆との格闘で自然に鍛えられていってるのですね!
いつもその姿を見せていただいているのに…
このブログのタイトルは「書道神経を磨け」なのに…
最後に私は三本の筆すべてを戴きました。
家に帰ってさっそくある筆全部で気まぐれ~と言いながら行がえのたびに筆を代えて書いてみました。
それは練習というよりも子供のいたずらの様でとても楽しい作業なのです。
…学ぶことはたくさんありますね。先生!
投稿 生徒 I | 2008年5月12日 (月) 10時05分
先生のお陰で、この持ち方にしてから安定感があるように思います。
ありがとうございます!
慣れない時分にはムムムでしたが。。。
今習っている字の為か親指の付け根が筋肉痛です☆
後数ヶ月後には親指付け根に書道筋肉がモリモリ付きそうです。(先生の名前にかけてる?いえいえ。。。)
書道においての一番使う筋肉はここかな?と感じてますYO♪
投稿 Hiro | 2008年5月12日 (月) 15時02分
自分の意思が筆先に伝わっている感触を把握できるように頑張りましょう
それが例えば「自分は今“ド”の音を出しているのか“レ”の音を出しているのか?」が
把握出来ているのと同じようなことなので。
投稿 大衛 | 2008年5月14日 (水) 12時52分