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2008年9月28日 (日)

麗し(2

朝晩めっきり涼しくなって、長袖トレーナーで寝ている森大衛です。
でもなぜか下はまだボクサーパンツです。


ってことは、どーでもよくて、


業者さんにお願いしてあった新しい筆が完成しました。

Hude001


上級者向けの高級羊毛「長鋒 鳳翼」


もう触ってるだけで幸せheart02
アッハーンって気分shine


これを使えばすぐに素晴らしい臨書やお作品が書けますgood


ってのは嘘。


実は、筆はいい物になればなるほど危険なのだよ。


たとえば、美容師さんが使ってるハサミは、
カミソリが2枚重なってるようなものなので、
子供のお道具箱のハサミとは全然違うし、
板前さんが使う包丁もうちの母ちゃんが使うものとは全然違う。


それらと同じようにその道のエキスパートが使うものは、
使い勝手が全然違うのでございますのよ。


そして、この筆から吐き出される墨、紡ぎ出される線は、
えも言われぬ麗しさを醸し出すのでございますよ、奥さん。


「弘法筆を選ばず」と言うけれど、そもそも弘法大師空海は、
筆を吟味して使っていたことが、どんな筆でも適当に使っていた
ように見えたということなのです。


向上心の高い人間は、極めたいと思う気持ちが強くなると同時に、
「いい物を使いたい」「使わねばなるまい」と感じる。


扱いづらいそれを「人に笑われないような筆遣い」で、
「人に笑われないような作品に仕上げねば」と修練するのが、
書の美の探究の道なのでございます。


ハサミや包丁のように筆で怪我をすることはないけれど、
“へなちょこ”なものを発表してしまうことは書家として命取り。
見る人が見れば一目瞭然ですからね。
そもそも筆を作った職人さんや業者さんがそれを見抜きますからね。


ちなみにこちらのお筆は、うちの教室に通う上級者のみへの
ご提供でございますので市販はいたしません。あしからず。

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コメント

こないだ「ガキの使い」を見ていたら、
宝塚のベルばらのパロディみたいなのをやってて、
南キャンしずちゃんの芸名がなんと!
「鳳 翼(おおとりつばさ)」だったからワロタ。(≧▽≦)

投稿: 大衛 | 2008年10月 2日 (木) 00時41分

触らせていただきました!
昨年おすすめいただいて使っている筆も羊毛ですが、この筆の手触りはさらさらツヤツヤふわふわで感動です!先生ご愛用の筆はもっとしなやかでさらに感動!でも今の私には絶対使いこなせないことも実感しました。いつか先生のように高級羊毛が使いこなせることをイメージしながら頑張ります。

投稿: 生徒A | 2008年9月30日 (火) 22時32分

見てもわからない私ですがf^_^;奥深いんでしょうね、是非森さんのお気に入りの作品を載せて下さいhappy01なんか筆をすらっと使いこなせるようになりたいなぁ…
冷えないように(^^ゞ

投稿: ちえ | 2008年9月30日 (火) 22時13分

本当に麗しい筆ですね。
先生の美意識と書道に対する愛情が感じられます。
麗しい筆で麗しい書…
ここまでプレッシャーかけられたら…

そろそろボクサーパンツ一丁だと風邪ひきますよ!


投稿: 自分では上級者とは思えない生徒 | 2008年9月29日 (月) 02時21分

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