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2010年8月 3日 (火)

言霊の天才(1

7月のANAの機内誌に掲載されていた小学生の詩に惹き付けられた。
搭乗するたびに何度も読んでいたが、7月最後の搭乗便で、
手の付いていないものを一冊もらって来た。


「夕焼け」小学4年佐々木昌代

知らぬまに夕焼けが
家の中に入って来た
ノックもせずに
れいぎしらずだ
夕焼けは
だまって入って来たことを
はずかしいのか
顔をまっかにしている
私は知らぬまに夕焼けを
ゆるしていた

「サイロ」昭和43年7月・101号掲載


「サイロ」とは帯広に50年間続く児童詩誌。

他に掲載されていた詩もすべて素晴らしいheart01
風景や心情が映画の場面が展開するように見えてくる。
ストーリーの展開、話の落としどころ(締めくくり)に唸ってしまう。


本当に子供が書いた詩なのか、
逆に子供だから書ける詩なのか、
いずれにしても素晴らしい言霊の天才だ。


こういう言葉を紡ぎ出せる才能の開発こそ今の教育に必要だと思う。


また、書作品においても、「愛」だの「感動」だの、
安易な言葉を選ぶことは全くもって無粋だ。
いや、書いてもいいが、その背景にどんなストーリーがあって、
なぜそれをそう表現しなければならなかったのかという必然性を
紙面の構成と文字の存在感に細心の注意をはらって表現すべきだ。
大切な想いだからこそ、伝えたい想いだからこそ細心の注意をはらい、
細心の注意をはらうからこそ、さまざまな書の勉強にも貪欲になる。

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コメント

北海道教育大学釧路分校中学国語科卒業。卒論は、ハイネについて。卒業後、教師にはならないで、北海道職員(公務員)になりました。

投稿: meme | 2011年4月19日 (火) 12時34分

43年に4年生ということは33年生まれですね。
十中八九ご本人で間違いないと思います。
素晴らしい文才の元カノだったんですね。
今はどうされているんでしょうね?

投稿: 大衛 | 2011年4月18日 (月) 17時44分

佐々木昌代 もしかしたら、学生時代つきあっていたmaasaかもしれない。帯広生まれ。生年月日は、33年8月15日。

投稿: meme | 2011年4月18日 (月) 16時57分

太陽は朝昇って、夕方に沈むものだと思いこんできたので、
こんなとらえ方ができるんだなぁ…と
同じくひきつけられてしまいました。
私は現実的で、こんなふうに夢々しく考えられないので、
こどものピュアな感性がうらやましいです。
読売新聞の家庭欄に掲載される、
こどもの詩もすごくいいものが多くて、お気に入りです。

午前中、仕事でかなりイラつくことがありましたが、
この詩のおかげで和みました。
午後は優しい気持ちで臨めそうです。
ありがとうございました。

投稿: rie | 2010年8月 4日 (水) 12時42分

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